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産業廃棄物収集運搬

公開日:2022-03-30   更新日:2022-04-18

石膏ボードの処分方法を解説!必ず産業廃棄物として処理しよう

石膏ボードは低価格で扱いやすい建築資材として、日本では古くから活用されてきました。遮音性が高いため、住宅の壁などに多く使われ、昨今ではDIYの素材としても人気があります。 

ただし、不要になった石膏ボードは産業廃棄物として処理しないと有害物質が発生する可能性もあるため注意が必要です。

この記事では、石膏ボードを処分する方法について、業者に依頼する方法と自身で処理する方法を紹介します。注意すべき点についても解説しますので参考にしてください。

石膏ボードとは 

石膏ボードは主に建築に使われる資材で、鉱物の一種である石膏を板状にしたものです。硫酸カルシウムが主成分の石膏に、消石灰や粘着素材を合わせて成型します。石膏ボードは、安価で工事がしやすい性質を持つことから、住宅の壁や床の下地材、内装などに多く使われてきました。

石膏ボードの歴史は大正時代から始まり、今でも国内で多く使われているロングセラーの資材です。また、近年のDIYブームでも扱いやすい石膏ボードは人気で、プロアマ問わず活用できる材料として人気があります。

石膏ボードのメリット 

石膏ボードは建築資材の中でも特に価格が安いため、コンクリートや木材よりも大きくコストを抑えられます。例えば、よく使われるサイズである900mm×1800mmの石膏ボード1枚の価格は、500円程度で購入可能なので、DIYにも使いやすいでしょう。

また、遮音性に優れているのも石膏ボードのメリットの一つです。遮音性が求められる住宅の壁によく使われています。ボードを重ねたり、他の遮音性の高い素材と組み合わせたりすることで、防音室の機能を持たせることも可能です。

石膏ボードの2割程度の重さを占める結晶水は、高温になると水蒸気になり火が広がるのを防止する働きもあります。そのため、火災時でも石膏の温度上昇を抑える防火性に優れているのも石膏ボードの大きなメリットです。

石膏ボードのデメリット 

石膏ボードは全体にかかる衝撃には強いものの、釘などの打ち込みに対しては比較的脆いというデメリットがあります。そのため、鋭いものがぶつかると石膏ボードに穴が開いてしまうため注意が必要です。

石膏ボードは埋め立てたときに有害物質を発生させる可能性があることから、一般的な廃棄物としては処理できません。便利で身近な建築素材ではありますが、埋め立てたときには人体に有害な硫化水素を発生させる可能性があります。そのため、埋め立てや一般的な廃棄物ではなく「産業廃棄物」として処理しなければなりません。

また、水分を含みやすい性質がある石膏ボードは、水回りに設置できない点もデメリットでしょう。ただし、防水や耐水の処理を施してあるものは、水回りの壁にも使用できます。

石膏ボードは産業廃棄物として処理が必要 

不要になった石膏ボードを捨てる場合、一般的なゴミとして扱えないことには注意が必要です。石膏ボードは、産業廃棄物の「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」という分類に入ります。

従来、住宅の解体で排出された石膏ボードは「がれき類」に指定されていました。しかし、近年では石膏ボードの排出状況にかかわらず「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」として廃棄しなければなりません。

石膏ボードを埋め立てたときには、人体に悪影響を及ぼす硫化水素が発生する可能性があります。過去には高濃度の硫化水素が発生したことで死亡事故が起こった事例もあるほどです。そのため、建築業者だけでなく個人が使用して不要になった石膏ボードも、すべて産業廃棄物として処理する必要があります。

不法投棄された石膏ボードが雨水に反応して硫化水素が発生した事例では、被害に遭った人が入院治療をする事態になりました。このような事故を起こさないためにも、石膏ボードは「産業廃棄物処分業許可」を持つ専門業者に依頼することが大切です。

石膏ボードを正しく処理しないと罰則を受ける 

不要になった石膏ボードを正しく処理しないと、有害物質によって人体へ被害が及ぶ他にも、不法投棄として厳しい罰則規定が設けられているため注意が必要です。

また、業者に廃棄処分を依頼する場合は、業者の選び方にも注意すべき点があります。石膏ボードの処分を依頼するときは「産業廃棄物処分業許可」を取得している業者かどうかを必ず確認しましょう。許可を取得しないまま処分している業者に依頼してしまうと、依頼した側には5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、または両方が課せられます。

石膏ボードにはヒ素が含まれるものもあるなど、専門知識がない人が処分するのは難しい面もあるため、資格のある専門業者に依頼するのがおすすめです。

石膏ボードの状態が処分費用に影響する 

業者に依頼する場合は、石膏ボードがリサイクルできるかどうかで処分費用が変わることが多い点にも注意が必要です。廃棄する石膏ボードの状態はどうなのかを、あらかじめ確認しておくようにしましょう。

リサイクルしやすい石膏ボードは、新しいものや乾いている状態、貼られているクロスが紙の場合です。リサイクルが難しいのは、水濡れしているものやカビが発生しているもの、ミンチ状、他の素材や廃棄物と混ざっている、ビニールクロスが貼られているものなどです。

一般的には、リサイクルしやすい石膏ボードの方が処分費用が安くなる傾向にあります。

石膏ボードを産業廃棄物として処理する方法 

個人が不要になった石膏ボードを産業廃棄物として処理する際には、2つの処理方法から選べます。それは、産業廃棄物処分業許可を持つ業者へ依頼する方法と、石膏ボードを自分で処分場へ持ち込む方法です。どちらを選ぶのかは、2つの方法のメリットやデメリットを知ってからの方が良いでしょう。

ここでは、それぞれの処理方法やメリットのほか、注意すべき点なども紹介します。

産業廃棄物処分業許可を持つ業者へ依頼する 

業者へ依頼して処理する方法を選ぶ場合は「産業廃棄物処分業許可」を持っている専門業者かどうかを必ず確認しましょう。業者に依頼すると石膏ボードの処理を一任できるので安心です。ただし、産業廃棄物処分業許可のない処理業者に依頼すると、依頼した人も罰せられてしまうため注意が必要です。

業者に石膏ボードの処理を依頼すると、一定の費用がかかるのはデメリットに感じられます。業者に依頼する費用を抑えたい場合は、廃棄する石膏ボードを自分で処理業者に持ち込めばその分の費用が安くなります。収集するための運搬費用は量によっては数万円になる場合もありますが、持ち込めば処理費用のみで処分が可能です。ただし、運搬の手間を省きたい場合は引き取りを依頼する方が良いでしょう。

処分場へ自分で持ち込む 

自身で不要な石膏ボードを最終処分場へもって行く場合、業者に依頼するのに必要な費用は発生しません。ただし、不要な石膏ボードが出た場所や日付を記載したマニフェストを提出する必要があります。また、廃棄する石膏ボードを運搬するための車も自分で用意するため、手間がかかり車内に粉が付くなどの点はデメリットです。

さらに、廃棄したい石膏ボードを最終処分場へ運べずに、長期間そのままにしていると有害な硫化水素が発生する可能性もあります。石膏ボードの埋め立て処分が禁止となっている現在では、なるべく早く処理するのがおすすめです。石膏ボードの処分に慣れていなかったり、マニフェストの提出方法がわからなかったりする場合は、費用はかかりますが専門業者に依頼する方が、手間を省きながら安全に処理できるでしょう。

まとめ 

石膏ボードは加工しやすく安価な建材として人気があり、遮音性や防火性にも優れているなどのメリットも多くあります。ただし、不要になった場合の廃棄方法には、決まりがあるため正しく処理しなければなりません。以前は埋め立てることもできた石膏ボードですが、有害な硫化水素が発生したことで死亡事故などが起こりました。

現在では、不要になった石膏ボードは産業廃棄物として処理することが求められています。業者に依頼する時には「産業廃棄物処分業許可」を取得しているかを確認することも大切で、許可がない業者に依頼すると依頼主も罰せられます。自身で最終処分場へ持ち込む場合は、書類の作成や運搬の負担があるので、手間がかからない専門業者に依頼する方法がおすすめです。

この記事を書いた人

山本 智也

山本 智也代表取締役

資格:京都3Rカウンセラー・廃棄物処理施設技術管理者
廃棄物の収集運搬や選別、営業、経営戦略室を経て代表取締役に就任。
不確実で複雑な業界だからこそ、わかりやすくをモットーにあなたのお役に立てる情報をお届けします。

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